SLO とSLA

SLO (Service Level Objective)

通信サービスやITサービスなどで、事業者がサービスの品質に関する目標・評価基準を定めたものを SLO と呼んでいる。

SLA (Service Level Agreement)

サービスを提供する事業者が契約者に対し、どの程度の品質を保証するかを明示したものを SLA と呼んでいる。

SLO と SLA の違い

SLA は事業者とユーザーの合意事項であり、 SLA を履行するための各項目1に対するパフォーマンスの目標値を表したものが SLO である。

事業者の立場では、優先順位を決め、数値的な目標の共有することができる。
また、ステークホルダーからの過剰な要求2から自社やチームを守ることができる、といったメリットがある

ユーザーの立場で考えると、 SLA を達成するためのカテゴリーごとに設定された評価基準や数値目標を見ることで、事前に「期待できる信頼性のレベル(期待値)」を確認・認識することができる。 SLA が必要十分な数値であることや自社が求める品質と合致していることを評価することで、ミスマッチの防止に役立つ。

Footnotes

  1. サーバーやネットワーク、ストレージなどの各領域の稼働率、性能、可用性、セキュリティ、サポート

  2. 達成不可能な品質を求められることなど